月別アーカイブ: 2015年5月

音痴を克服する無料の方法

音痴を克服するための教材やスクールについての比較は本ブログの別記事音痴を克服するための方法比較にて紹介させていただきました。それらは基本的には教材費やスクール費などがかかります。それでは、無料で音痴を治す方法はあるのでしょうか?答えはYES、です。ただし、有料の教材よりはやはり時間がかかりすぎたり、結局効果がでない、というリスクはあります。今回は無料の方法の中でも私が最もおすすめできる「一人カラオケによる音痴を克服する方法」をお伝えしたいと思います。

好きな曲を書き出す

音痴を克服するには時間がかかります。また、複数の歌をたくさん練習するよりは1曲集中して練習する方が効率が良いです。よって、練習しても飽きが来ない曲を選ぶ必要があるので、まずは、難易度とかを考えずに自分が大好きな歌を列挙して書き出して下さい。10曲くらい列挙できれば充分です。

書き出した曲から簡単な曲を1曲選び出す

列挙した曲の中で、自分が最もうまく歌えそうな曲を1曲選びます。音域ができるだけ狭い曲が歌いやすいです。あくまで一般論ですが、アイドル歌手の歌は音域が狭いので歌い易いと言われていますので、もし列挙した曲の中にアイドル歌手の曲があればそれを選ぶと良いかもしれません。

楽譜を用意する

曲の楽譜を用意します。今は、インターネットや本屋で200〜300円/曲くらいで楽譜が簡単に購入できます。

曲を聴き込む

通勤・通学途中などで、決めた曲を良く聴いてください。曲を良く聴くことで頭の中にその音程やリズムを刻み込ませます。

その1曲をカラオケで歌って録音する

一人でカラオケに行き、決めた曲を歌います。その際、あとで自分の歌を分析できるように必ず録音して下さい。

録音した歌を分析する

録音したあなたの歌を聞きながら、楽譜に以下を書き込んで下さい。この作業は厳密に行う必要はありません。自分の感覚から誤りと思えるかどうかで判断すれば問題ありません。

  • 音程が正確に取れなかったと思う音符に赤丸をつける。最後に赤丸の数をかぞえる。
  • 音域が足りずに出せていないと思う音符に青丸をつける。最後に青丸の数をかぞえる。
  • 声量が不足、もしくは、過剰と思う音符に黄色丸をつける。最後に黄丸の数をかぞえる。

以下に楽譜に赤丸、青丸、黄丸を書き込んだ例を示します。
楽譜スキャン

繰り返し練習し、赤丸、青丸、黄色丸の数を減らしていく

4〜6を繰り返し、赤丸、青丸、黄色丸の数を減らすことを目指します。毎回録音して分析するのは煩雑ですしそれほど進歩はありません。よって、1回カラオケへ行く際には何度も歌って練習することをおすすめしますが、録音は最後に1回のみ行いそれを分析するくらいの頻度が丁度良いと思います。あまりに丸の数が減らない場合は、その曲があなたに合っていない場合がありますので曲を替えると良いかもしれません。

まとめ

以上が「一人カラオケによる音痴を克服する無料の方法」です。この方法においては何か特別な歌唱法等は一切用いていません。というのも音痴という現象は「感覚性音痴」以外については治せることが分かっており、その原因は細かくあげればたくさん列挙できますが、大まかに言えば「脳で記憶した音程(input)と口から出す声の音程(output)がずれている」だけであり、inputとoutputを一致させることさえできれば良いからです。よって「曲を良く聴き」「カラオケで歌う」という一見当たり前のことさえ繰り返していけば、そのズレが減って音痴を克服できるはずです。
ただこの方法の欠点は「音程がずれているかどうかの確認は自分自身でする必要がある」ということです。そもそも音痴であるのに音程のズレを確認するのは難しい、という矛盾です。確かにその指摘は正しく、音痴の程度が重度の場合はこのズレの確認が難しくて、この方法は有効ではないかもしれません。この場合は音程のズレを確認してくれる他の方法(ボイススクールや弊社開発のロジカル・シンギングー音痴にさよならー等)を検討して下さい。

音痴を克服したいけどお金まではかけたくない、もしくは、まずは無料の方法を試してそれがダメなら有料教材を使う判断をしたい、という方は是非この方法を試してみて下さい。

ラ・フォルジュルネを聴きに行きました

今年のGWは皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか?今年のGWはアベノミクスのお陰で景気も上向き加減で?旅行へ出かける方が多かったようですね。私もGWを全て連休にすることができれば旅行したいと思っていたのですが、お仕事の関係でそれはできませんでした(涙)。
そこで飛び石連休となったGWはちょこちょこ近場に出かけることにし、前から気になっていたクラッシックコンサートの一大イベント「ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン2015」へ行ってきました。ラフォルジュルネ1    ラフォルジュルネ2

 

5/2の14時頃にコンサート会場へ入ったのですが、上記写真にありますように、中は大混雑で余っているチケットもほとんどなく、余っているチケットも購入までに1時間列に待つという状態でした。

そこで一度諦めることにし、会場内にあるExcelsiorで美味しいコーヒーを飲みながらとりあえず仕事することにしました。3時間ほど経過してもういちどチケット売り場の様子を見てみるとかなり列が短くなっていたのでひょっとしたらと受付に聞きにいくと、17時すぎなので意外やいくつかのプログラムではチケットが余っていました(さすがにモーツァルトやバッハなどの超人気プログラムのチケットは完売していました)。結構な方々が私と同じように諦めて帰ってしまったようです。今回のラ・フォルジュルネは「祈り」「恋」「いのち」の3つに大きくテーマが別れていたので、私は「恋」に分類される「“恋の物語~ルネサンスの愛の二重唱(ロッシ、モンテヴェルディ他)」のチケットを買いました。

プログラムは、まず女性二人の二重唄からはじまりた。イタリア語?の歌詞が配られ日本語訳もあったのですが、音を聴くことに集中したかったのでほとんど見ませんでした。よって、何を言っているかは言葉からは理解できなかったのですが、女性二人の素晴らしく透明感のある裏声を聴くにつれて、恋の切なさや喜びなどを感じることができました。その後、男性二人、男性一人女性一人など二重唄の組み合わせは変わっていきましたが、男性の低くて力強い地声と女性の繊細で美しい裏声などが合わさり、情熱的な恋のやりとりを連想させる素晴らしい二重唱でした。

45分間の二重唄が終わった後は、多くの観客がすぐには帰らずスタンディングオベーションを送っていました。これだけの内容で最も安い席は2,100円からですので大変コストパフォーマンスが良いクラッシックコンサートと言えると思います。

このラ・フォルジュルネ・オ・ジャポンは東京では毎年GW、他の都市でも開催されていますので、興味のある方は是非行ってみて下さい。

ラ・フォルジュルネ・ジャポン

ラ・フォルジュルネ 金沢

 

 

 

 

曲・声の音域が分からない場合にカラオケのキーを調整する方法

曲・声の音域が分からない場合のキー調整

音域やカラオケのキーについてはこちらの記事で説明しておりますので、音域やカラオケのキーについて詳しくないかたはこちらをまずご一読下さい。

上記記事においては、曲や声の音域が分かる前提でのキー変更方法を記載しました。しかし、声の音域が測定できなかったり、曲の音域を調べられなかったりすることも多いと思います。

そこで、この記事では曲と声の音域が分からない場合にカラオケのキーを調整する方法について示します。なお、この方法は試行錯誤で実際にカラオケの場で調整する方法です。キーを上げたり・下げたりを頻繁にする可能性がありますので、できれば一人カラオケで実施して下さい。よほど親しい友達とならこの方法を実施しても問題ないと思いますが、それ以外の方と一緒のときにこれを行うとヒンシュクを買う(笑)ことになってしまうと思うので注意して下さい。

歌う前の準備

自分の歌を確認するために、スマフォ等を用意して録音できるようにしておいて下さい。ビデオの方が自分の歌いざまをビジュアル的に確認できるのでおすすめです。

原曲キー、もしくは、その歌手の他の曲のキーで設定する

カラオケマシンに曲を入れる際は、キーを変えずに原曲キーのままとして下さい。最近のカラオケでは何も指定しないと原曲キーのままとなっているはずですが、万が一原曲キーに設定されていない場合は、原曲キーに設定して下さい。

また、もしその曲を歌っている歌手の他の曲のキーを知っている場合は、そのキーに設定して下さい。なぜなら、同じ歌手が歌う曲のキーはだいたい似ていることが多く、原曲キーで設定するよりは後の調整が早くなるからです。

曲が低すぎて声が出ない場合は、1つづつキーを上げる

スマフォ等の録音スイッチを入れてから曲を歌って下さい。曲の出だしのところは低い音が多いため、低い声が出なくなりがちです。そこで、声がでない、もしくは、出すのが苦しい場合は、キーを1つづつ上げて、声が出せるところまでキーを上げます。ここで注意しなければならないのはキーを上げすぎないことです。キーを上げすぎるとサビ等の高音部分で高い声が出なくなるからです。

また、この記事で書いたように+7以上はキーを上げられません。+7以上上げる必要になった場合、その数値に−12を引いた値に設置して下さい。例+7キーとしたい場合は、+7−12=−5として下さい。さらに1個あげる場合は−4・・・となります。

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曲が高すぎて声が出ない場合は、1つづつキーを下げる

前述したのと逆です。同様にキーを下げすぎないように注意して下さい。

また、−7以下には下げることができません。−7以下に下げたい場合は、その数値に12を足した値となります。例.キーをー8に下げたい場合は、−8+12=+4にキーを設定する。

歌い終わったあとに、最終キーを確認しメモする

キーを上げ・下げて歌い終えた場合は、最終のキーを確認して下さい。その際は+6、−3などのキーの値そのままではなく、原曲キーからどれだけ離れているかをメモして下さい。原曲キーが+2で、キーを+6で設定していた場合は、「6−2=4」で覚えます。なぜなら、原曲キーがどこに設定されているかはカラオケマシン(JOYSOUND、LIVE DAMなど)によって異なるた、マシンの値をそのまま覚えていると、マシンの機種が異なった場合そのキーでは合わないことになってしまう恐れがあるからです。マシンの機種に依存しないように、「原曲キーからどれだけはなれているか(+〜、ー〜)」をメモして下さい。

メモしたキーで再度歌ってみる

メモしたキーで、はじめから最後まで再度歌ってみます。そこで、上げたり・下げたりして微調整し、自分が最も快適に歌えるキーを決めてそれをメモして下さい。

録音内容を確認する

録音した内容を再生してしっかり歌えているかを確認します。原曲キーから変更して歌う場合、原曲キーで曲を聴き過ぎているために、歌うと自然と原曲キーで歌ってしまう場合(平行に音程を外してしまっている)がよくあります。このようなことがありますので、自分で録音内容を聞いて音程が外れていないかを確認して下さい。しっかり歌えていればこれでキー調整作業は終了です。そのキーをしっかりメモして、他の機会でカラオケを歌う場合に、そのキーで設定して自信を持って歌って下さい。

音痴のままでカラオケに行かない場合の経済的な損失

私の友人には「全ての価値はお金に換算できる」ということを座右の銘としている公認会計士がいます(笑)。私はもちろん全てをお金に換算できるとは思っていませんが、もののとの見方としては面白いし時に役立つこともあるので(例えば、テレビ2時間ぼーっと見ているのは、他のことをしているとするとどれだけお金を損しているか、など)、時々ざっくりと考えてみることがあります。
そこで、ここでは「音痴のままでカラオケに行かないこと」ことをお金に換算します。やり方としては、まず「カラオケに行くこと」をお金に換算します。その後、「カラオケに行かないこと」は逆にそのお金を失う(または得る)ことを意味する、として換算します。

前提

全てをお金に換算するにあたり以下を前提とします

  • 1回のカラオケは2時間とします。
  • 2時間のカラオケ代金は2000円とします。
  • 時間をお金に換算する場合は2000円/時間とします。

恋人とカラオケをする場合

カラオケをする機会

10回/年

カラオケをする効果

デート代の節約

カラオケは他のデートコースよりも安くつく場合が多いのでデート代を浮かせることができます。カラオケ代2000円を使う代わりに、他のデートコースで使う4000円を節約できます。

親密感の増大

彼氏・彼女のリクエストの曲を上手く歌うことで、より親密感が深まり、仲が良くなります。うまくすると結婚に結びつくことも??

カラオケによるお金の収支計算

<お金>
カラオケによる支出:2000×10=2万円
カラオケによる収入:4000×10=4万円
収入ー支出=4−2=2万円
<時間(お金に換算)>
カラオケにいってもいかなくても2時間失うことに変わりないのでカラオケにいったことによる得失はないです。
<その他>
結婚:プライスレス
<収支計>
+2万円 

恋人とカラオケをする場合のまとめ

恋人との関係においてカラオケに行っていれば年間2万円得することになるので、行かない場合は年間2万円損することになります。また、カラオケしないことでプライスレスな結婚が実現しない恐れもあります(笑)。

上司とカラオケをする場合

カラオケをする機会

5回/年

カラオケをする効果

上司との関係円滑化による時間節約

会話が増えてより親近感が増えることから信頼もアップし企画書の稟議が承認されやすくなります。これにより、1時間/週仕事の時間が短くなります。よって、カラオケで得られる時間は1×4×12=48時間/年。カラオケで失う時間は2時間×5=10時間。計48-10=38時間を得られます。

病院の治療費節約

気兼ねなく上司と会話できるようになり、それまでぎくしゃくしていた上司との会話によるストレスが減ります。これにより、3回/年の風邪がなくなります。1回5000円の治療費×3=1.5万円/年の治療費を得します。

カラオケによるお金の収支計算

<お金>
カラオケによる支出:2000×5=1万円
カラオケによる収入:5000×3=1.5万円
<時間(お金に換算)>
損失:2×5=10時間
獲得:1×48=48時間
損失ー獲得:48-10=38時間
時間をお金に換算:38×2000=7.6万円
<収支計>
7.6+1.5−1=+8.1万円 

上司とカラオケをする場合のまとめ

上司との関係においてカラオケをしていれば年間8.1万円得することになるので、カラオケに行かない場合は年間8.1万円損することになります。

顧客とカラオケをする場合

カラオケをする機会

5回/年

カラオケをする効果

営業成果の向上

何でも話せる関係を築くことができるようになり、時には個人的におつきあいできるまでの仲を構築できます。他社との受注競争時にも、ライバルと甲乙つけがたい時には優先して発注してもらえるようになります。50万円/年の仕事の受注増加。

カラオケによるお金の収支計算

<お金>
カラオケによる支出:2000×5=1万円
<時間(お金に換算)>
損失時間:2×5=10時間
時間をお金に換算:10×2000=約2万円の損失
<その他>
受注増:50万円
<収支計>
50−1−2=+47万円

顧客とカラオケをする場合のまとめ

顧客との関係においてカラオケをしていれば年間47万円得することになるので、カラオケに行かない場合は年間47万円損することになります。

検討結果

これはあくまで私が考えた結果であり、結果は人それぞれになるとは思いますが、部分的にはある程度あてはまる仮説なのではと思います。カラオケすることで実は意外と時間を増やせる可能性があることが分かったのが自分で分析しても面白いと思いました。皆さんもお時間があるときに、カラオケのメリットをお金に換算して、得が大きければ(音痴を克服して)是非カラオケに行ってみて下さい。

カラオケのキーを最適に変更する方法

カラオケでうまく歌うためにはキーを変える必要

最近は男性ボーカリストの曲でも高い音を多用します。よって、そのような曲を歌をカラオケで歌おうとすると、高い声が出ない、もしくは、無理に出そうとして声がひっくり返る、などでうまく歌えないことがあります。曲と声の音域の関係は次の4つのパターンがあります

        1.声の音域が曲の音域を包含している→歌える

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        2.曲の音域が声の音域を包含している→歌えない

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        3.声の音域が曲の音域に対して右にずれている→キーをあげれば歌える

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      4.声の音域が曲の音域に対して左にずれている→キーをさげれば歌える

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1は何もしなくても歌えるので問題ありません。2は逆に何をしても歌えないのでとりあえずは歌うことを諦める必要があります。3と4の場合はキーを上げ・下げすることで歌えるようになります。以降は3,4の場合について説明します。

音域とは

曲には音の高さがあります。その曲で用いられている最低の高さの音から最高の高さの音までを曲の音域と言います。音域として2つの曲を例に挙げます。音域で用いているアルファベットは音名を表しています。日本ではド、レ、ミ・・・が使われますがここでは標準の国際音名を用いています。また音にはMIDI番号も割り当てられています。MIDI番号が大きくなればなるほど音の高さが高くなります。MIDI番号の1つの差を1半音とここでは呼びます。例えばMIDI番号25とMIDI番号33の音は8半音離れている、等の使い方をします。なお、音名、MIDI番号については詳しく知らなくても問題ないです。ただ、音の高さを表すのに音名と番号を使う方が分かりやすいためここでは使用しています。音名、MIDI番号について詳細を知りたい方はこちらを参照下さい。

  • 宇多田ヒカル「FirstLove」 音域 :E3(MIDI 52)〜F5(MIDI 77) 音域の広さ:77-52=25半音
  • SMAP「世界に一つだけの花 音域: E3(MIDI 52)~F#4(MIDI 66)  音域の広さ:66-52=14半音

上記例のように曲によって音域の広さはかなり異なり、音域が広ければ広いほど歌うのが難しくなります。
ここで声の音域が曲の音域よりも広ければ歌うことができます。声の音域が曲の音域よりも狭ければ歌うことができません。例として、声の音域が以下だとしましょう。

  • 音域 :G3(MIDI 55)〜C5(MIDI 72)  音域の広さ:17半音

この場合、音域の広さを比較すると、世界に一つだけの花<声の音域<FirstLoveなので、世界に一つだけの花は歌えますが、FirtsLoveは歌えないことがわかります。
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声の音域を測定する方法

声の音域を測定するのは昔は簡単にはできませんでしたが、今では無料アプリあなたの音域測定しますなどで簡単に測定できます。他にも弊社開発のロジカル・シンギングー音痴にさよならーでも音域を測定できます。自身の声の音域を測定することは少し面倒くさいかもしれませんが、声の音域が分からないままではその曲がそもそも歌えるのか・歌えないのか、キーをどれだけ上げ・下げすれば歌えるようになるのか、を判断できません。
音痴だと悩む方は、自身の声の音域がわからず、音域的に歌えない曲を選んでしまっているだけ、ということも良くありますので、音痴の克服を目指したり、カラオケを上手く歌いこなしたい場合は必ず音域測定をして下さい。

曲の音域を調べる方法

声の音域は自分で測定できますが、曲の音域は調べる必要があります。当ブログサイトでもこちらでカラオケおすすめの曲の音域を示しています。ただし、このページはこれから拡充していく段階なので現状は曲数は少ないです。それ以外に音域を調べる方法でおすすめなのは、こちらの音域.comがです。このサイトにも出ていない曲の場合は他サイトで調べるか自分でその曲の楽譜を見つけて音域を調べる必要があります。もしどうしても音域が分からない曲がある場合は、とりあえずはその曲は諦めて、まずは音域が分かる曲に対してキー変更して上手く歌えることを目指して下さい。

曲・声の音域が分からない場合

上記で声の音域測定と曲の音域調査が必須と記載しましたが、声の音域が測定できなかったり、曲の音域を調べられなかったりすることも多いと思います。その場合は試行錯誤になってしまいますが、キーを調整する方法は別にあります。こちらの記事に記載しましたので、曲・声の音域が分からない場合はこの記事をもとにキーを調整して下さい。

キーを最適に変更する方法

キー変更とは

キー変更とはカラオケで曲の音の高さ(キー)を変更することを言います。

  • キー1個は1半音を意味します。キーは−6から+6まで12段階で変更できます。+7以上、ー7以下は変更できません。
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  • キーを+7以上変更する場合には、そのままでは変更できませんので、その値に対して−12します。−12するのは音はキー12個で一周するからです(ドの次のドは12半音高いドさらに次のドは24半音高いド・・・)よって、−12することで1オクターブ低くはなりますが同じ音になります。
    (例1)キーを8上げる場合は、8−12=−4上げる。つまり4つ下げることになります。
    (例2)キーを9上げる場合は、9−12=−3上げる。つまり3つ下げることになります。
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キーを変更する

以降、便宜的に次の省略形を使用します。曲の最低音→曲低 曲の最高音→曲高 声の最低音→声低 声の最高音→声高。
前述したように曲と声の音域がずれているパターンは2つあり、その場合はパターン毎に以下の手順でキーを変更します。
(パターン1)声の音域が曲の音域に対して右にずれている(曲低<声低、かつ、曲高<声高)
(パターン2)声の音域が曲の音域に対して左にずれている(声低<曲低、かつ、声高<曲高)

(パターン1)の場合のキー変更手順

この場合は声低が曲低よりも高いため、このままでは曲低の声を出すことができません。よって、キーを上げる必要があります。

  1. (声低ー曲低)÷12でそのあまりを求める。
  2. 求めたあまりが上げるべきキーとなる
  3. 上記で歌えるようになるが、人間の声は一般的に高い音の方が出しやすく響きやすい。よって、曲高<声高をみたすのであればよりキーをあげても良い。これは実際に歌ってみて微調整する。
  • (例1)声低ー曲低=6なら6÷12のあまりは6。よって、6つキーを上げる。
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  • (例2)声低ー曲低=14なら14÷12のあまりは2。よって、2つキーを上げる。
  • (例3)声低ー曲低=12なら12÷12のあまりは0。よって、キーを上げなくて良い。

(パターン2)の場合のキー変更手順

この場合は曲高が声高よりも高いため、このままでは曲高の声を出すことができません。よって、キーを下げる必要があります。

  1. (曲高ー声高)÷12でそのあまりを求める。
  2. 求めたあまりが下げるべきキーとなる
  3. 上記で歌えるようになるが、高い声がぎりぎりで出せる声で苦しい場合、声低<曲低をみたすのであればよりキーを下げても良い。これは実際に歌ってみて微調整する。
  • (例1)曲高ー声高=3なら3÷12のあまりは3。よって、3つキーを下げる。
    スクリーンショット 2015-05-08 16.10.02
  • (例2)曲高ー声高=13なら13÷12のあまりは1。よって、1つキーを下げる。
  • (例3)声低ー曲低=12なら12÷12のあまりは0。よって、キーを下げなくて良い。

まとめ

いかがでしたでしょうか?キーの変更は少し音楽的な知識が必要となるのでなかなか理解できなかったかもしれませんが、実際にカラオケで実践してみるとすぐに分かるようになるはずです。是非この方法にトライしてみて下さい。

音痴は治るものでしょうか?

音痴のタイプ

音痴には運動性音痴と感覚性音痴があり、前者は適切なトレーニングをすれば治ると言われております。後者については脳の問題(障害など)であり、治すのは困難と言われております。ただし、後者は数万人に一人の確率であり、音痴の方のほとんどは前者と言われております。

適切なトレーニング

では、一般的に「適切なトレーニング」とはどのようなものを指すのでしょうか?私は「適切なトレーニング」とは、原因を正確に把握した上で「その原因に対する具体的、かつ、有効な対策を提供するもの」と考えます。

テニスのトレーニング

ここではわかりやすい例としてテニスのトレーニングをとりあげたいと思います。私はテニスを中学生から社会人まで20年以上やっておりますが、見た目の華やかさとは異なりテニスはとても激しい、かつ、さまざまな運動要素が複雑にからんでいる、難しいスポーツです。テニスの技術を大まかに分けると、サーブ、ストローク、ボレー、スマッシュの4種類に分類できます。この4種類全てを完璧にこなせるようになれば、現在大活躍している日本のエースの錦織圭君のようになれるわけです。しかし、一般プレーヤーでそのような人はおらず皆どこかが苦手です。この苦手を克服しようとするとき、どうするでしょうか?普通は次のような手順で苦手の克服を目指すはずです。

・どこが苦手かを認識する
・その苦手の原因を正確に把握する
・その原因にあった対策を見つける
・その対策を実現するトレーニングを実施する

例としてテニスにこれを当てはめてみると、
・どこが苦手かを認識する→苦手はストローク
・その苦手の原因を正確に把握する→原因は足が遅いこと
・その原因にあった対策を見つける→対策は脚力を強化すること
・その対策を実現するトレーニングを実施する→テニスコート上でフットワーク強化の練習をする、ジムでマシンを用いた脚の筋力アップトレーニングをする

となります。上記のようなことはテニスに限らず、何か苦手なものがあるときに多くの皆さんが行う手順です。この手順において、原因を把握し、有効な対策が提供されているためこのトレーニングは「適切なトレーニング」と言えます。

音痴のトレーニング

一方、音痴については、多くの研究成果により原因や対策がわかってきましたが、その研究成果を適切なトレーニングとして提供している教材は少ないです。したがって、例えば「音程を正確にとるのが苦手」なのに「腹式呼吸をトレーニングして提供する」など、原因も把握できない、対策が適切でないトレーニング教材を多く見かけます。このようなトレーニングをずっとやっていても効果があがらないため「音痴は治らないもの」との誤った認識が広まっているのかもしれません。

このような背景があるため弊社は、弊社は個々のユーザごとに音痴の原因と対策をロジカル(論理的)に分析し、お客様に合う適切なトレーニングを提供すること、にこだわってロジカル・シンギングー音痴にさよならーを開発しました。

効果検証

どれほど適切かどうかについては効果の検証を日々続けている状況です。2015/3/10の時点で27名のお客様の効果検証を行っており、平均で70%程度の音程改善効果が出ている状況です(一本調子の音痴が改善した、など)。効果検証の詳細については以下をご覧ください。
音痴改善の効果検証

結論

効果検証については今後も続けていきますが、結論としては「音痴は治る。適切なトレーニングを行うという前提で」となります。

適切なトレーニングとしてロジカル・シンギングー音痴にさよならーを選択していただければ幸いですが、他の製品等とも良く比較いただき、皆様がご自身に最も合ったトレーニングを選択し音痴を克服することを切に希望しております。

音痴を克服するための方法比較

音痴を治す方法

世の中には音痴を治す方法がたくさんあります。しかし、どんな教材やスクールも完璧ではなく、どの方法がその人にとってベストなのかどうかは、その人がどれだけ時間をとれるか、どれだけ費用をかけられるか、ボーカルスクールに近いところに住んでいるか、等に依存し、最適な方法を選択するのはなかなか難しいです。
そこで、そのような種々の観点から音痴を治す方法について弊社開発のロジカル・シンギングー音痴にさよならーを含めて比較させていただきました。ご参考にしていただければ幸いです。なお、本比較は不正競争防止法を遵守する観点から、特定の教材やボイススクールに対して行ったものではなく、あくまで一般論となりますことをご承知おき下さい。

音痴を治す方法の比較表

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結論

想定パターン1:とくにかくコスト重視

おすすめの方法:一般カラオケ教材
理由:書籍やDVDは1500円〜5000円程度のものが多く費用は最小限に抑えられるから。ただし、成果を自分で確認できないため、結果的には時間ばかりかかり最悪は成果が出ない、もしくは、非常に時間がかかってしまうというリスクがある。

想定パターン2:コスト重視しながらも成果重視

おすすめの方法:ロジカル・シンギングー音痴にさよならー
理由:ロジカル・シンギングの価格は18,800円と書籍やDVDよりは高価なものの、ソフトウェアにより成果を自分で確認できるため、効果的なトレーニングが期待できるから。ただし、ボイスススクールのマンツーマンレッスンするよりは上達の速度が遅くなることが多い(ロジカル・シンギングは音痴の改善までに平均して1ヶ月程度のトレーニングが必要)ため、とにかく早く成果を求める場合はロジカル・シンギングは適さない場合がある。

想定パターン3:とにかく成果(スピード)重視

おすすめの方法:ボーカルスクール
理由:価格は1時間の1レッスンが5000円程度〜と非常に高価だが、マンツーマンレッスンのため相性の合うボーカルスクールを見つけることができれば、上達のスピードは最も早い。費用をかけてもとにかく早く成果を求める場合はボーカルスクールが最も適していると言える。ただし、ボーカルスクールが近くにない問題や、ボーカルスクールは千差万別のため、古い教え方であったり、生徒に画一的な教え方のみするボーカルスクールに通ってしまうといつまでたっても上達しないというリスクもある。